その借りたお金を返せるか。債務償還年数

借りたお金を返せるどうかの基準として、債務償還年数というものがあります。

借りたお金は返さなければいけない

借りたお金を返す

当然のことです。

お金を貸した側・貸す側もそう思っています。
金融機関も例外ではありません。

決算書の数字から、その借入金を返せるかどうかを計算する経営分析値として、債務償還年数があります。

借りたお金を何年で返せるか。債務償還年数

債務償還年数は、次のように計算します。
(ざっくりと)

借入金の残高/(当期純利益+減価償却費)

借入金が、1000万円あって、当期純利益+減価償却費が500万円なら、2年で返せるということです。

この年数が、10年未満というのが1つの目安になっています。
ただ、コロナ融資を受けている場合は、これが10年以上になっていることもあるでしょう。
その場合でも、債務償還年数を減らしていきたいものです。

債務償還年数を減らすには

債務償還年数を減らすには、
・借入金を減らす
・当期純利益を増やす
という方法があります。

借入金は返済していれば、減っていくわけですが、据え置き期間(返済しなくていい期間)がある場合は注意しましょう。
債務償還年数が想定以上に増えているケースもあります。

当期純利益を増やすと、債務償還年数は減っていくものです。

借入金は、マイナスの補填という意味合いではありません。
(コロナ融資はその意味合いや保険的な意味合いもありますが)
お金を借りることで、投資し、または、時間を得て、さらなる利益を生み、その利益で返済するというのが理想的な位置づけです。

債務償還年数を減らすべく、借りたお金で利益を出していきましょう。