会社からお金を貸さないようにしましょう。
お金を貸してはいけない理由(銀行編)
会社からお金を貸すと、決算書には「貸付金」(短期貸付金、長期借入金)と表示します。
お金を貸してはいけない理由の1つは、銀行に対してのものです。
銀行からお金を借りていて、そのお金を誰かに貸していたら……銀行はどう思うでしょう。
いい気はしません。
それ以上お金を貸してくれない可能性もあります。
「今は銀行からお金を借りてない」という場合も、来年、再来年に借りるかもしれません。
そのときに、貸付金が残っていることもありえます。
お金を借りなければいけない、借りたいという状況になることは考えられますので、極力、「貸付金」を残さないようにしておきましょう。
お金を貸してはいけない理由(人生編)
銀行とは関係なく、人生において、お金を貸すべきかどうか。
「困っている人を助ける」という理由はあるでしょうが、そのお金が本当に返ってくるかどうか。
人間関係が崩れる原因の1つはお金の貸し借り。
社会に出る前でも経験があるかもしれませんが。
会社から貸すとなると、金額も大きくなることがあります。
「お金は貸さない」
「他のことで支援できれば支援する」
「お金を貸さないことで、人間関係が崩れてもいたしかたない」
と、決めておきましょう。
お金を貸すぐらいならあげたほうがいいというのは本当です。
(私は貸したことがありませんが、貸して後悔している方は数多く見ています)
社長貸付金になってしまう場合
貸付金には、社長に貸す「社長貸付金」もあります。
「お金なんて借りないよ」「借りたことないよ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
実際に借りてなくても、「社長貸付金」がある場合もありえるのです。
たとえば、社長が預金を引き出してしまった、現金を持ち出してしまったという場合、その使いみちが不明であり、経費にもならないため、社長貸付金となる場合があります。
極力避けましょう。
どうしても、社長貸付金がある場合は、税金上は、利息をとる必要があります。
2021年だと、利息は、1.6%です。
この利息をとらないと、「社長にあげたもの=給料」とみなされてしまいます。
気をつけましょう。
お金を貸す先として、社長も避けたいものです。
税理士井ノ上陽一のプロフィール
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