給料の仕訳の効率化。「法定福利費」を使う。

給料の経理は、複雑になりがちです。
工夫しましょう。

 

給料の仕訳

給料の仕訳は一般的に次のようなものです。

給料 100 未払費用 63
預り金 10 源泉所得税
預り金 20 住民税
預り金 7 社会保険料

源泉所得税、住民税を払ったときは、「預り金」を払った処理にします。
預り金 10  /預金 10
と。

社会保険料を払ったときは、
預り金 7 /預金 14
法定福利費 7
となります。

社会保険料は、本人から預かった分と会社負担分から構成され、だいたい半分ずつくらいです。

ただ、これってめんどくさく、預り金の残高がずれてしまいます。

社会保険料の処理

社会保険料は、「法定福利費」ですべて処理してしまえばいいのではないでしょうか。

給料 100 未払費用 63
預り金 10 源泉所得税
預り金 20 住民税
法定福利費 7 社会保険料

 

社会保険料を払ったときは、
法定福利費 14 /預金 14
とします。

給料の処理のときに、法定福利費がマイナス7
払ったときに、法定福利費が+14
で差し引き 7になります。

残高は自動的に調整されるので楽です。

社会保険料の引き落としが土日のとき

社会保険料は月末に引き落とされます。
月末が土日のときは、法定福利費がマイナスになりますので、

法定福利費 14 /未払費用 14

と未払いで入れましょう。

これは、毎月の利益を正しく出すためにも欠かせません。
法定福利費は大きくなりがちですので。

こんなことなら、25日とかに引き落としてほしいと思います。
月末が土日になるのは、年に数回ありますし。

また、賞与を払った場合も、その賞与分を未払いで入れておきましょう。

決算時にも、会社負担の法定福利費は、未払いで入れることができます。