借入は悪ではない。無駄遣いするのが悪。

借入は悪ではありません。
真の悪は、借入後の無駄遣いです。

 

借金は悪?

「借金」には、いいイメージがないでしょう。

・お金が足りなくなって借りた
・事業が失敗して借りた
・お金を使いすぎて借りた
という悪、失敗のイメージがあるのではないでしょうか。

しかしながら、独立後の借金は、悪というわけではありません。
借金(しゃっきん)ではなく、借入(かりいれ)、融資と言い換えてイメージをよくしましょう。

そうしたほうがいい理由をまとめてみました。

 

借入は悪ではない

・借入をして、投資をする
・借入をして、お金に余力を持っておく
というのは、戦略のうちです。

お金を借りることで、時間をかせぐことができます。

借入がない、無借金経営が正義というわけではありません。
無借金でいて、投資ができなかったり、お金に困ったりしては意味がないでしょう。

借入があるから悪というわけではないのです。

ただ、借入をしたお金を無駄に使ってしまうのは悪といえます。

借入後の無駄遣いは悪

たとえば、3000万円を借りると、預金残高はそれだけ増えます。
一見「お金が増えた」ように思えますが、自分のお金ではありません。

今後返さなければいけないのです。
それを無駄に使ってしまうのは悪です。

何を隠そう、税理士である私も独立当初、その悪に染まってしまいました。
豪遊したというわけでは決してないのですが、無駄遣いをしたからです。
・HPにお金をかけてしまった
・コンサルタントに無駄に払ってしまった
・広告を無駄に出してしまった
・高いシステムを入れてしまった
・売上がないのに、人を雇ってしまった
などといったことにお金を使ってしまったのです。

システムに関しては、それを導入するために、設備投資用として借りたので、いいといえばいいのですが、それならば借りなくてもよかったと思っています。

もちろん、お金の使い方に成功も失敗もあるわけですが、あまりにも失敗だらけでした。
お金を借りて気が大きくなってしまっていたのです。

あたかも、闇の力に溺れる悪のキャラクターのように。

借入は悪ではなく、むしろ借りることをおすすめしています。
ただ、借りたあとにも罠はありますので、気をつけましょう。