経産省がローカルベンチマークというものを提供しています。
これを活用して勉強するのもおすすめです。
ローカルベンチマークとは
ローカルベンチマーク(ロカベン)とは、経済産業省が提唱するツール。
会社の健康診断をするツールという位置づけです。
ロカベンという通称は、イマイチですが……。
・非財務情報(経営理念、強み・弱み、IT、市場動向、内部管理体制など)
・財務情報
という観点から評価します。
ローカルベンチマークの使い方
このローカルベンチマークは、サイトからExcelをダウンロードして、入力していくだけです。
現状を分析し、今後の打ち手を考えるのに、ふさわしいツールですので。
ひととおりやってみるのをおすすめします。
もちろん無料です。
ローカルベンチマーク(通称:ロカベン)(METI/経済産業省)
ローカルベンチマークの経営分析値
このローカルベンチマークの財務情報、経営分析値は6つ。
それぞれ評点が表示され、同業他社との比較もできます。
これらについて解説してみました。
・売上増加率
前年から売上がどれだけ増加したか。
増えているにこしたことはありませんが、増えればいいものでもありません。
自身が望む方向にすすんでいるかが大事でしょうね。
もちろん、増加率が高ければ、評点は高くなります。
・営業利益率
営業利益/売上高。
売上のうち営業利益がどのくらいあるか。
高ければ、評点は高くなります。
5%あれば、かなりいいほうではないでしょうか。
・労働生産性
営業利益/従業員数。
1人あたりの営業利益。
高ければ評点は高くなります。
目安として、1人あたり100万円ということころを目指したいところです。
・EBITDA有利子負債倍率
EBITADA(イービットエーディーエー)は、Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization(利息、税金、減価償却費を引く前の利益)で、営業利益+減価償却費。
(借入金ー現預金)/(営業利益+減価償却費)
で計算します。
借入金ー現預金は、実質的な借入金。
現預金の分はすぐに返せると考えます。
これを、営業利益+減価償却費、実質的な支払い能力(減価償却費はお金が出ていかないので足す)で割ります。
借入金ー現預金が、1億円。
営業利益+減価償却費が1000万円なら、
1億円/1000万円=10倍
となるわけです。
2億円/1000万円=20倍
5000万円/1000万円=5倍
となるので、倍率が小さいほど借入金を返しやすい、つまり評点はよくなります。
・営業運転資本回転期間
営業運転資本(運転資金)は、売掛金+受取手形+棚卸資産(在庫)-買掛金+支払手形で計算し、それを平均月商で割ります。
効率性を図る数値で、営業運転資本/平均月商という算式です。
営業運転資本が、3000万円で、平均月商が1000万円なら、3ヶ月
営業運転資本が、5000万円で、平均月商が1000万円なら、5ヶ月
後者のほうが5ヶ月と、期間が長いので、効率がよくないということになります。
まずは、1ヶ月を目指したいところです。
短い=数値が小さいほど、評点はよくなります。
・自己資本比率
安定性を示す数値で、(負債+純資産)/自己資本(純資産)で計算します。
大きければ、評点はよくなります。
目安としては、まず10%です。
ひととおり、こういった数値を出してみましょう。
3期分の決算書の数字が必要となります。
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