過去のマイナスは、繰り越すことができます。
その確認方法をまとめてみました。
マイナス(欠損金)を繰り越せるのは10年
たとえば、今期、マイナスが100万円だったとしたら、その100万円を繰り越すことができます。
次の年度に、プラスの1000万円なら、1000万円ー100万円=900万円で、税金を計算するのです。
もし、次の年度がプラスの70万円なら、70−70万円=0となり、税金も0。
残りの30万円のマイナスは、また繰り越します。
こうやって繰り越せるのは、10年までです。
まあ、通常だと、10年も繰り越さないでしょうが。
なお、このしくみ(欠損金)は、資本金が1億円以下の場合(その他の場合もあり)、100%繰り越せます。
欠損金は、税務申告書の1枚目(別表一)で確認
この欠損金をどこで確認するか。
法人税の税務申告書の1枚目にあります。
右下のほうに、「翌期へ繰り越す欠損金」というものがあるので、確認しておきましょう。
その上には、「当期控除した欠損金」という欄があり、その当期に使った欠損金が書いてあります。
いつの欠損金かは別表七で確認
この繰り越す欠損金がいつのものかは、別表七というもので確認できます。
欠損金があるなら、確認してみましょう。
「別表七」という名称ですが、7枚目というわけではありません。
5枚目くらいにあるはずです。
もし10年たとうとするなら、それなりにできることはあります。
利益を出せば、その過去のマイナス(欠損金)を消すことができますので。
とはいえ、利益を出すのは大変なこと。
数字上で、処理方法を工夫して利益を出すこともできなくはありません。
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