過去の間違いにもし気づいたらどうするかについて書いてみました。
過去の間違い
もし、過去に経理を間違えたことに気づいたら、どうすればいいのでしょうか。
気づいてしまったものはしかたありません。
・今期の経理をしていて、残高が違っていた
・前期の売上がもれていた、ダブっていた
・前期の経費がもれていた、今期の分が前期に入っていた
などといった間違いはありえます。
間違いをなくすのが大前提ではあるのですが、いざ間違えたときにどうするかもおさえておきましょう。
原則的な手続き
過去に間違いあった場合、原則として、その決算の数字は修正しません。
会計ソフトもさわらないのです。
決算は、一度確定(完了)したら、もう修正しません。
修正するのは税務申告書。
税務署等へ対する手続きをします。
たとえば、当期純利益が1000万円で、50万円の売上がもれていたら、その50万円に対する税金を計算して、申告書を提出し、納税するのです。
これを修正申告といいます。
税金が増える場合は修正申告です。
逆に、50万円の経費がもれていた場合、50万円に対する税金を戻してもらう手続きをします。
更正の請求という手続きです。
このときも、会計ソフトはいっさいさわりません。
現実的な手続き
ただ、そうはいっても、修正申告や更正の請求を必ずやるかどうか。
1円の間違いでやるかどうかというと、現実的ではありません。
適宜、今期で処理することになります。
いくらまで大丈夫か?という線引きは明確にはありません。
1万円なのか、10万円なのか。
そして、追加で納税するのか、戻してもらうのかによっても判断は変わります。
そのときどきで判断しましょう。
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