決算書を人に見せるなら気をつけたいこと

決算書をどこかに提出するときに備えて気をつけておくことをまとめてみました。

 

決算書を提出するとき

自社の決算書の提出を求められることもあります。
通常は、自社でしか見ない決算書。
他の人の目にも触れることになるのです。

見た目がいい決算書にするには、そもそもの業績や財務状況がいいことが大前提ではあるのですが、その決算書の見た目でも注意しましょう。

次のような点に気をつけたいものです。

 

決算書で気をつけたいポイント

まずは、利益が出ているか。
特に、損益計算書(P/L)の売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益のうち、
・営業利益
・当期純利益
が大事です。

最終的な当期純利益が出ているのはもちろん、通常の営業取引で利益が出ていること、営業利益がプラスであることが欠かせません。
経常利益も含めて判断することもありますが、まずはこの営業利益でプラスが出ていることを目指しましょう。

また、その営業利益の上、販売費及び一般管理費、いわゆる経費で、ぱっとみて変な項目がないか確認したいものです。
変な項目とは、「雑費」。
この金額が多いと見た目はよくありません。
雑費って何?となりますので。

雑損失も同様です。

金額が小さい科目、たとえば、100円未満のものがあるなら、どこかに含めたいものです。
これは、損益計算書だけではなく、貸借対照表にもいえます。

貸借対照表では、仮払金、仮受金といった「仮」がつくものの金額がないか、または金額が大きすぎないかも見てみましょう。
役員貸付金(貸付金)がある場合も、見た目はよくありません。

 

 

決算書は変えられない

決算書の見た目を気にするといっても、そのときに変えることはできません。
常に意識しておくことが必要です。

「決算書を3年分」といわれることも多いので、今は提出の必要がなくても3年後もみすえてつくっておきましょう。