試算表を外部に出すときは、必要最低限整えておきたいところがあります。
試算表を提出するケース
「試算表」は会計ソフトから出すことができる資料の1つです。
金融機関から求められることがあります。
「試算表をください」と言われたら、会計ソフトの「試算表」「残高試算表」というメニューを探してみましょう。
この試算表を提出する前に、最低限整えておきたいポイントがあります。
試算表でチェックしておきたいポイント
試算表で見ておきたいのは、次のようなポイントです。
・B/Sの残高にマイナスがないか
B/S(貸借対照表)の貸倒引当金、利益剰余金以外は、原則としてプラスです。
もしマイナスなら、経理を間違っている可能性があります。
・B/Sの残高で、少し残っているものがないか
たとえば、仮払金 17円 、ソフトウェア 1091円など、残高が少し残っているようなものがないか確認しましょう。
その残高が正しいのであれば問題ありませんが、経理のミスの場合もあります。
・P/Lの売上、利益を見て違和感がないか
P/L(損益計算書)を見て、売上、経費、利益に違和感がないか確認しましょう。
ご自身の感覚と合っているかどうかがです。
外部に出す以上、合わせておきましょう。
試算表は外部向けの資料
試算表は、そもそも、「試算する」もの。
手書きで経理をしていた時代は、1つ1つの取引(仕訳)が正しく転記されているか、合計が合っているかどうかを試算表で確認する必要がありました。
今は会計ソフトを使うので、転記も合計も間違えようがありません。
今ではそのチェックの役割はないのですが、外部向けの資料として使うことがあります。
内部向け、ご自身向けの資料としては、試算表は好ましくなく、別途わかりやすい資料をつくるようにしましょう。
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